知らなきゃ損!フィリピンの温泉事情

レジャー
湖畔にあるオブジェ

 フィリピンの宿泊施設でよく起こる問題が風呂場のお湯がでないことである。こちらに来てから4箇所の施設に泊まっているが、まともにお湯が出たのは1箇所だけだった。大学のあるLos Bañosという町は英語にすると「The Bathroom」という意味である。これは天然の温泉が湧き出しており、フィリピンでも有数の温泉街として知られていることに由来する。普段ギリギリ耐えられるくらいの温度の水のシャワーで生活しておりお湯を欲していた私には朗報だった。フィリピンメンバーに聞いてみると、「Los Baños Therapeutic Massage Center and Health Spa」というところをオススメされた。超ローカルな雰囲気で観光客が行く感じではないが、入場料は無料だしお湯がちゃんと熱いらしい。観光客向けのところはほとんどがプールのようになっていてお湯がぬるいのだとか。早速行ってみた。

ジプニーの乗り方

 大学周辺から温泉街に行くためには、ジプニーというフィリピンのローカルバスに乗る必要がある。一人で乗るのは初めてで目当てのジプニーが来るか少し不安だったが、たまたま目の前に止まったやつが目的地に行くやつだった。バス停や時刻表はないので、ジプニーの先頭に書いてある行き先を見てから手を大きく振るとその場で停車してくれる。フィリピンメンバーから教わった通り、「バイエット、ポ」と言いながら運賃の12P(30円くらい)を運転手さんに渡すと乗車することができた。乗車中はGoogle Mapを握りしめ降車場所に到着するのを待った。自分の好きな場所で降りることができるので、目的地に着いたら「パラポ」と言うと停車してもらえる。今回運転手さんのすぐ後ろに座っていたのだが、他の人の運賃を運転手さんに渡したりお釣りを返したりする羽目になり忙しかった。初めて乗る場合は出口付近に乗ることをオススメする。ジプニーから降りて5分ほど歩くと目的地に到着した。

ジプニーの中
目的地!

念願のお湯

 中に入ると、中央にプールみたいな浴槽?があり中ではおっさんが気持ちよさそうにしていた。奥にシャワーが二つといくつか一人用の浴槽が並んでいた。日本の温泉とは違い裸で入ることはできないので更衣室で水着に着替える。荷物を預けるロッカーなどはなかったが、中にいる管理員の人に頼めば荷物を預けることができた。着替えてからシャワーを浴びるてみるとちゃんとお湯が出るシャワーで感動した。お湯が無料で使えるのは流石温泉地だなと感動した。中央にあるプールみたいな浴槽もちゃんと熱いお湯が入っており、久しぶりに湯船に浸かってまったりすることができた。屋外の施設なので、水はそんなに綺麗ではないが、とにかくお湯に浸かりたい人には自信を持ってお勧めできる。ところで、ここの施設の名前は「Los Baños Therapeutic Massage Center and Health Spa」である。温泉に浸かっていた何人かが奥にあるマッサージ用の建物に入っていくのを見て自分も試してみたくなった。施設の人にマッサージをしてもらいたいと尋ねてみると2時間待ちだと言われた。そんなに人気なマッサージならと1時間コースを予約し、暇つぶしに近くを散策することにした。

フィリピンのマーケット

 この温泉施設の隣には、小さなマーケットがあった。入ってみると、肉や魚、野菜果物と様々なものが売られていた。肉売り場には丸々の鳥や豚肉のブロックなどのほかに内臓も売られていた。その中に豚の血が売られているのを見つけ、先日食べたDinuguanan(豚の血で作ったシチュー)を思い出した。定員さんにDinuguanan用かと聞いてみると、豚の血はDinuguanan以外にもSisigなど色々な料理に使うのだとか。フィリピン料理にとって欠かせない食材の1つだと言っていたので、これは知らない間にめちゃくちゃ豚の血を食べていたかもなと思った。せっかくマーケットに来て何も買わないのも寂しいのでグリーンマンゴーを2つ購入した。グリーンマンゴーは普通のマンゴーに比べて甘さ控えめで酸味が強く私は結構気に入っている。まだまだ時間があったので、近くにあったKarenderiaで早めの昼ごはんにした。Karenderiaはフィリピンの大衆食堂で日替わりで様々なフィリピン料理を楽しむことができる。価格もご飯とセットでP45〜P80(約120円から200円くらい)と安い。ショッピングモールのレストランなどでは味わえない料理もたくさんあるのでフィリピンに来たときはKarenderiaで食事することをお勧めする。大抵フィリピン語しか通じないがジェスチャーと英語でゴリ押せば注文することができる。今日の昼ごはんは豚肉とインゲン豆をココナッツミルクで煮た料理だった。結構辛めの味付けだったがココナッツミルクのおかげでマイルドになっており美味しかった。

肉売り場
野菜売り場
魚売り場
Karenderia店内 並んでる鍋からメニューを選ぶ
豚肉とインゲン豆のココナッツミルク煮

ドキドキのマッサージ

 そしていよいよマッサージの時間になった。日本でもお店で人にマッサージしてもらったことなどないので少しワクワクしていた。マッサージは下半身だけタオルを巻き、顔の部分に穴が空いているベットにうつ伏せになった状態で始まった。最初はオイルを塗り、手で肩や背中、足という順番でマッサージしてくれた。飛び上がるほどではなかったが結構痛かった。次にクソ熱い液体を塗られ、吸盤みたいな器具でマッサージした各部位をほぐしてくれた。こちらは結構気持ち良かった。その後仰向けになり手で同じようにマッサージしてくれた。仰向け状態では、クソ熱い液体と吸盤はなかった。最後にヘッドマッサージをしてくれて終了だった。マッサージしてくれた人が、秋田の由利本荘市で働いていたことがあり日本語が少し喋れたため、たまに「大丈夫?気持ち良い?」と確認が入るのが面白かった。1時間で425P(1000円くらい)と思ったより高かったが、気持ち良かったし満足だった。Los Banosには他にも温泉施設があり、中には日本人が経営しているホテルもあるそうだ。フィリピンでお湯が恋しくなったらLos Banosで温泉に浸かるのはどうだろう。

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