調査先で出会った謎の水牛使いの家について行ってみた話

研究
カラバオ

今日は日曜日だが、金曜日に雨のせいで中断した調査の残りを終わらせなければならなかった。いつもはトライシクルのドライバーを雇って向かっている調査点であるが、調査点1点のためにドライバーを雇うのは気が引けたので、サイクリングも兼ねて自転車で向かうことにした。片道8kmの道のりである。調査地に着くといつもは誰もいない場所だが、今日は珍しくカラバオ(水牛)を連れた5~6人の集団がたむろしていた。私に気づくとこっちに来いと声をかけてきた。冒険の始まりである。

彼らは水牛ライダーだった

話を聞いてみると、彼らは来週の木曜日に開催されるカラバオ(水牛)レース祭りの練習をしていたことがわかった。確かに水牛の後ろには、普段田んぼにいる水牛では見ない台車がついており鞭を持った人が乗れるようになっていた。彼らに私はここら辺の田んぼの写真をドローンで撮影しているんだと説明すると、調査の様子を見せて欲しいと言ってきた。もちろんOKし一緒に調査を終えるとお前も練習を見て行けと言われ、目の前でカラバオレースの練習が始まった。普段は田んぼでのんびりしているところしか見ないカラバオだったが、全力で走っているときの迫力は凄まじかった。カラバオに乗っているのは14歳の子供だったが、怖くないのかと聞くと、とても楽しいんだと返され頼もしかった。カラバオレースの練習も終わり、よかったら家に来てご飯を食べないかと誘われた。少し迷ったが、カラバオライダーが普段どんなことをしている人なのかも気になっていたし、多分大丈夫だろうという直感を信じてついていくことにした。

カラバオ、レースモード

気になる彼らの職業は…

彼らは自分たちのジプニーを持っており、ジプニーの後部座席に自転車と私を乗せて家まで連れて行ってくれた。ジプニーの後ろにはカラバオを乗せた台車も連結しており、運転中エンジンは常に悲鳴を挙げていた。実際、道中何回かジプニーが動かなくなり、バンパーを開いて何かを確認していた。水を持っていたので恐らく冷却水を補充していたのだと思うがそんなに早くなくなるのかと終始疑問だった。彼らの家は自分が住んでいる村がある市の隣の市にあり思ったより遠かった。結構遠いのでワンチャン誘拐されてるかもなと思っていたが、何かを察したのかちゃんと家まで送るから安心しろと言われたので信じることにした。遂に家に到着し、中に入るととても立派な家だった。コンクリート造りの3階建てでテレビやカラオケ、水洗トイレなどが完備されていた。入り口がお店になっていたため、彼らの職業は飲料(ジュースやビール)とタバコの問屋であることがわかった。カラバオレースの練習の時から持ってきてるジュースの量が多いなとは思っていたが合点がいった。家に着くと、家族の皆さんもめちゃくちゃ歓迎してくださり料理が出てきた。メニューはカルデレータとミルクフィッシュの丸揚げでどちらもとてもおいしかった。食後にタバコも出てきて吸ったがこちらは普段からあまり吸わないので違いはよくわからなかった。食事が終わった後、車を用意するから待っていろと言われ、待っていると帰りはピックアップトラックで送ってくれた。おんぼろジプニーを覚悟していたので最高だった。最後にカラバオレース本戦にも是非きてくれと言われたので、二つ返事でOKし連絡先を渡した。フィリピンでの経験的にこういう約束は口だけで終わることも多いが、個人的にはカラバオレース祭りにかなり興味があるので是非連絡してきて欲しいところである。

カラバオを運ぶ台車
車内の様子
トマトは潰してナンプラーと混ぜソースにする
問屋にて

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