フィリピンに1回でも来たことがあるならば、ジョリビーと聞いてピンと来るのではないか。ジョリビーとはフィリピンで圧倒的な人気を誇るファストフードチェーンである。その人気はマックやケンタッキーをも凌駕するものである。フィリピンに来れば、多くのお客さんで賑わうジョリビーの店舗を至る所で見つけることができるだろう。今回はそんなジョリビーの、フィリピン人の胃袋を鷲掴みにしたメニューたちを紹介する。因みに上の写真はマスコットキャラクターだが、ハチがモチーフになっているようだ。私は最初リスかと思っていたが、確かによくみると触覚や羽が生えている(足は4本だが‥)。
基本的なメニューについて
メニューは大きく分けるとバーガー系、スパゲティ、ハンバーグ、フライドチキン、ご飯、その他サイドメニュー、デザートの7種類に分けることができる(他に朝限定メニューなどもある)。他の人のオーダーをみているとバーガー系を頼む人はポテトなどとのセットで頼んでいることが多い。これはマックのセットと同じイメージである。また、ハンバーグやフライドチキンを頼む人は主食としてご飯またはスパゲティをセットにして頼んでいる。その他サイドメニューには春巻きやパラボ(フィリピンの麺料理)が、デザートメニューはブコパイ(ココナッツパイ)やマンゴーパイがある。今回は、スーパーミールというセットを注文してみた。これは、スパゲティとご飯、フライドチキン➕ハンバーグか春巻きかを選べるセットである。今回は春巻きを選択した。価格は205P(約500円)。フィリピンではファストフードよりもカレンデリア(大衆食堂)の方が値段は安い。
味について
スパゲティは1種類しかなく、写真にあるようにケチャップとチーズがかかったものである。見た目からナポリタンのような味を想像するかもしれないが、ケチャップが結構甘めで日本にはあまり無いタイプの味付けである。具はソーセージが入っている。麺はアルデンテからは程遠く茹で過ぎな感じであるが、毎回そうなので店員さんのスキルによるものではなさそうだ。私はあまり好きではない。
フライドチキンは、ケンタッキーのようにスパイスが効いたものではない。その代わり肉にしっかりとした下味がついている。フィリピンの人はこのチキンを付属のグレービーソース(写真の茶色いソース)につけて食べる。グレービーソースは、なかなか味を表現するのが難しいがコンソメスープのような味だ。ジョリビーのチキンは基本的に塩味しかついていないので、物足りない人はソースをつけることをオススメする。日本だとフライドチキンは手で掴んでかぶりつく人が多いと思うが、フィリピンでは多くの人がフォークとスプーンを使って器用に骨から肉を外して食べている。左手にフォークを持ち右手にスプーンを持つと、フォークで肉を固定しスプーンを使って取り外すことができるので是非フィリピンに来た際は実践してみて欲しい。
春巻きは付属のスイートチリソース(写真の赤いソース)をつけて食べる。春巻きの中身はひき肉とニンジンである。この中身はフィリピンでは一般的なもので普通のレストランなどで春巻きを頼んでもだいたい同じものが出てくる(たまに野菜だけの春巻きもある)。今回は頼んでいないが、他の代表的なメニューとしてハンバーグがある。ハンバーグはマックのハンバーガーの中に入っているような肉にマッシュルームのソースがかかっている。1枚から注文できるが1枚だと物足りないので大体の人が2枚注文している。
味の総評としては、不味くは無いが味が濃いように感じる。しかしこれはジョリビーに限ったことではなくフィリピン料理が全体的に味が濃いので食文化的な違いなのだろう。最後に食べ終わった後だが、フィリピンでは食べ終わった後のトレーなどをホール係の店員さんが片付けてくれる。そのため、食べ終わった残骸はそのままにして立ち去って良い。これはマックなど他のファーストフード店でも共通である。ジョリビーを運営するジョリビーカンパニーは他にもチョウキンとイナサルという2つの人気ファストフードチェーンを展開している。機会があればこの2つについても紹介する。
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