【必見】マニラ、イントラムロス観光の魅力と注意点

　10月の中旬にフィリピンのマニラで国際学会がありマニラに行く機会があった。せっかくなので学会の前日にイントラムロスで観光した。イントラムロスとは世界遺産であるサンアグスティン教会や第二次世界遺産の遺跡であるサンチャゴ要塞などが軒を連ねるフィリピン屈指の観光地である。スペイン植民地時代から残る街並みと、戦争の傷跡が混在する独特の雰囲気は日本ではなかなか味わえないものなのでフィリピンに来た際には是非足を運んでみてほしいが、観光する上での注意点もあったので紹介する。

サンアグスティン教会

　イントラムロスに南側から入ると、一番最初に辿り着くのがサンアグスティン教会だ。イントラムロスの街並みは石畳が綺麗だという話を聞いていたが、私が行ったときは舗装中で、ここ通っていいの？工事中じゃない？という感じの道を歩く羽目になった。フィリピンに来るまで全く知らなかったが、サンアグスティン教会はマニラ唯一の世界遺産でありスペイン植民地時代に建てられた歴史ある教会らしい。教会には美術品などが展示されている博物館も併設されており２時間くらいは楽しめる。博物館の入場料は200P(約500円)と少し高めだが、展示物も多く満足できるので訪れることをおすすめする。また私が行ったときは教会で結婚式が行われており、教会の中に入ることができなかったが、博物館に入場することで教会の2階に入ることができ教会全体を見ることが出来た。

観光案内には要注意！！

　サンアグスティン教会周辺には観光案内の客引きがたくさんいる。イントラムロス内の観光地を案内してくれるというもので、サイドカー付き自転車や電動バイク、トリサイクル、馬車など、客引きが持っている乗り物に乗って案内してもらえる。実際イントラムロス内の観光地はそれぞれが少し離れているにも関わらず歩く以外の選択肢がないため便利なサービスである。しかし、料金には注意が必要だ。私が騙されたケースでは、最初客引きは観光案内を1000P(2500円)でやってやると持ちかけてきた。高すぎると交渉していくと250Pまで値段が下がったのでお願いしたが、終了時にこれは30分毎の値段で今回の案内には2時間かかったから1000P払えと言ってきた。訳がわからないので500P払って逃げてみると、電動バイクでどこまでも追ってきて怖かったので結局1000P払ってしまった。あとからネットで調べてみるとイントラムロスではこのような詐欺が横行しており、トラブルが頻発しているようだ。サービス自体は悪くないので、事前に料金形態を確認しておくことをおすすめする。観光自体は最高だったが、こういったくだらないことで印象が悪くなってしまうのは残念なことだ。

カーサマニラ博物館

　通りを挟んでサンアグスティン教会の向かい側にあるのが、カーサマニラ博物館である。入場料は75P (約180円)。スペイン植民地時代の富豪の家がそのまま公開されており、当時の家具や生活様式を堪能することができる。館内は飲食の持ち込みが禁止となっており、入り口でペットボトルの水などは没収される（終わったあと言えば返してくれる）。また、入り口で館内は赤いカーペットが敷いてあるところ以外歩かないように言われる。

マニラ大聖堂

　カーサマニラ博物館から北側に進んでいくと見えてくるのが、マニラ大聖堂だ。私が行ったのが日曜日だったためかこちらの教会でも結婚式が行われており、教会の後ろ側とお土産屋、歴史が書いてあるパネルコーナーしか入ることが出来なかった。教会内は豪華な絵や石像で溢れており、近くで見れないのが残念だった。お土産コーナーではマニラ教会と書かれたマグカップやロザリオが売られていた。

サンチェゴ要塞

　マニラ大聖堂からさらに北に進むと見えてくるのがサンチェゴ要塞だ。サンチェゴ要塞は大きな公園の中にあり、この公園に入るために入場料75Pが必要になる。サンチェゴ要塞は第二次世界大戦時に日本軍やアメリカ軍が使っていた要塞で、牢獄や捕虜収容所を見ることができる。公園内に見れる場所がたくさんあり回り切るのにとても苦労した。

その他の見所

今紹介した4つがイントラムロスの主要な観光地だが、ぼったくり観光案内に他にも案内してもらった。一つ目は、第二次世界大戦時に日本人が収容されていた刑務所だ。こちらは刑務所内に日本語で何かを書いた跡などがあり面白かった。他にも戦争中に破壊された大学や戦争時に使用されていた砲台跡などに連れて行ってくれた。イントラムロス内には大学がたくさんあるが、砲台跡などの史跡で学生がたむろする様子が散見され面白かった。

（おまけ）マニラ動物園

ホテルの近くにマニラ動物園という動物園があったので行ってみた。入場料は学生の場合200Pだった。規模は日本で言うと地方の動物園という感じだった。ブースによってクオリティーに差があり、猿ブースや鳥ブースは説明書きと中にいる動物が違っていた。一方で爬虫類ブースはヘビやワニ、イグアナなど展示されているものの種類も豊富で良かった。他にもホワイトタイガーやライオン、シマウマなども展示されており、時間がある人は行っても良いかもしれない。