フィリピンの年越し、めちゃくちゃうるさい!

生活
Happy New Year!

 ブログサボり気味なので、今更年越しの記事です。クリスマスが終わり1週間も過ぎれば、年越しがやってくる。フィリピン(少なくともルソン島)は、キリスト教徒が多いせいかクリスマスが祝日になっており役所などはクリスマスから年越しまで長めの冬休みとなっていた。一方で市場は活気付いており爆竹やフルーツの盛り合わせ(お盆でよく見るようなやつ)が年越し用のグッズとして売られていた。今年は借りてる家の大家さん主催の年越しパーティーに呼ばれており午後10時頃大家さんの家に行くとすでにたくさんの料理が用意されていた。

ご馳走の数々

 フィリピンの年越しは遅めの時間帯から始まるのが一般的なようで、夜10時を過ぎると周りの家からカラオケの音が聞こえ始め、賑やかなムードになってきた。普段は門限のせいで静かな家の前の通りも、この日ばかりは大勢の人が外に出て「Happy New Year!」と声を掛け合っていた。大家さんの家にもだんだんと見慣れた人たちが集まってきた。誕生日パーティーなどのときよりは人数は少なめで、家族中心に招待したようだった。自分も誘ってもらえて本当にありがたい!料理もたくさん用意されていて、カルボナーラや山盛りの春巻き、バースデーケーキなど、こうした特別なお祝いの日だからこそ並ぶメニューばかり。テーブルの上には卵と果物、お金が詰められたボウルも置かれていて、これは中国の文化がフィリピン風にアレンジされた縁起物だと教えてもらった。フィリピンのブランデーを片手に料理を味わい、カラオケを楽しんでいると、気づけばあっという間に2時間が過ぎ、いよいよ年越しのカウントダウンの時を迎えた。

爆音の年越し

 12時になると、あたり一面に花火が打ち上がった。どうやら各家庭で花火を用意しているようで、タイミングも種類もバラバラ。そのぶん次々と違う花火が見られて、華やかな光景だった。子どもたちは爆竹を手にし、道路のあちこちで爆発音を響かせている。かなりの騒音で、日本ではちょっと考えられないほどだが、みんな本当に楽しそうで、いい文化だなと思わず笑ってしまった。爆竹や花火の習慣は、中国の「正月に大きな音で邪気を払う」という文化がルーツらしい。そうこうしていると、道の向こうからとんでもない轟音とともにバイクの集団が現れた。どうやらマフラーのサイレンサーを外して走っているらしい。人々は耳をふさぎながらも笑顔で見送り、とにかく「大きな音を出せば縁起がいい」という雰囲気に包まれていた。バイクを改造してまで参加するのは、どうやらフィリピンならではのオリジナル文化のようだ。そういえば年末にかけて路上で若者がバイクをいじっている姿をよく見かけたが、きっとこの日のためだったのだろう。こうして、日本の年越しの100倍は賑やかなフィリピンでのカウントダウンを堪能し、2025年の調査生活が幕を開けた。

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