観光に使うと便利!フィリピンでの電車の乗り方

生活
PNR

フィリピンは電車が整備されている地域はとても珍しく、線路がひいてあっても走っていないということはよくある。そんな中でマニラの中心部から近郊にかけては比較的電車が整備されており便利だったので紹介する。乗り方もジプニーなどに比べてわかりやすく、安価だったので是非使って見てほしい。

PNRに乗るため一苦労

 話は遡るが、ミンダナオ島であった学会から帰ってくるタイミングで東京の友達がマニラにやってくるということだったのでマニラで一泊することにした。フィリピンに来て半年近く経つが、大学も研究対象地もマニラにはないのでマニラでの3回目の滞在だった。そのためジプニーなどの路線もわからず、どうやって友達のとったホテルまで行こうかと調べてみると、ホテルの近くにPNRという電車の駅があることに気づいた。空港から歩けなくはない距離にもPNRの駅はあったので今回は電車を使ってみることにした。
 空港から空港の最寄駅であるNichols駅の近くまではスムーズに歩いていくことができた。しかしこのNichols駅、超交通量の多い道路の真ん中にあり歩道橋から存在を確認する事はできるものの最初はどうやって中に入るのかわからなかった。歩道橋の上にいた老夫婦にどうやってあの駅に行くかと聞いてみると、私たちはメキシコから来た観光客であなたと同じようにどうやってあの駅に辿り着くかわからないからここからどうやって入るのかを観察しているんだと言われた。歩道橋の上から観察するのは微妙な気がしたのでこの老夫婦とはそこで別れもっと駅の近くまで行ってみた。駅の近くまで行くと、駅の入り口の前だけ少し車線数が減っており現地民がそこを気合いで渡っていくのを観察でき、仕方ないのでそれに倣うことにした。個人的に交通量が多い車道を渡るときは、手前の車線に車がいなくなったタイミングで車道に踏み出し手を上げながら渡るといいと思う。基本的に手を挙げていればこの人渡りたいんだなと相手も理解して止まってくれることが多い。またジプニーやトライシクルはお客さんかもしれないと思って勝手に止まってくれるため比較的安全に渡ることができる。
 ついに駅に辿りつくと、駅の前で10分ほど待たされた。駅の前で待っている人は他にも何人かおり、どうやら電車が来る30分くらい前にならないとホームには入れないようだった。この路線は、Google Mapだとかなりの本数走っているような表記だったが、私の乗った時間帯は一時間に一本だった。ホームに入ると、入り口でまずチケットを買った。Nichols→Vito Cruzで運賃は15P(50円くらい)だった。しばらく待つと電車が到着し「やっと乗れた」と一息つこうとすると、突然ホームにいた車掌さんからタガログ語で怒鳴られた。最初自分ではないと思って無視していたが「Hey you!」と指差してきたので自分のことだとわかった。運賃も払ったし駆け込み乗車もしていないのに何を怒られているんだと周りを見渡すと全員女性だったので合点がいった。急いで男性が乗っている車両に移り、ようやく一息つくことができた。女性専用車は万国共通なのかと驚きつつ、ホームや車両には女性専用車両の表示はなかった気がするけどどうやって見分けているのだろうと少し不思議だった。車両は乗車する前からなんとなく日本の電車っぽい形だなと思っていたが、乗ってみると昔JRで使われていたもののようだった。日本で引退した電車が海外で活躍する姿を見て少し元気をもらった。

駅のホーム
PNR 後部車両
チケット

自動改札のあるLRT

 無事友達と合流し、その夜はシシグやバンガスの唐揚げをつまみに飲んだ。博士課程に進学してから、修士まで一緒だった奴らの社会人生活の話を聞く機会もあまりなかったのでとても楽しかった。話の中でカジノに行ってみたいということだったので、ソレアリゾートにあるカジノに行ってみた。これまで空港の前にあるカジノしかいったことがなかったが、ここのカジノはとても広くゲームの種類もたくさんあってよかった。空港前のカジノは、ルーレットや大小などルールが分かりやすいゲームのディーラー付きテーブルはなかったと思う(見落としかもしれない)がこちらにはたくさんあり、カジノ素人の私たちでもディーラー付きの本格的なテーブルでゲームを楽しむことができた。私は最後欲張って2000円くらい負けたが、友達はしっかり3000円くらい勝っていて流石銀行員だなぁと感心した。
 次の日、彼はイントラムロスに私はパサイにあるバスターミナルに向かいたかったのだがLRTという便利な電車があることに気づいた。LRTはマニラの南北を結ぶ電車である。駅に向かうと自動改札などがありPNRより近代的な印象を受けた。私と友達は行き先が反対で入り口も別だったためここで別れた。駅に入るために荷物検査があり、荷物検査を突破すると切符を買うことができた。切符は写真のようなICカードでありホームに入るときはカードをタッチして入った。これどうやって回収するんだろうと思っていたが、出るときは日本の普通の切符のように自動改札口に入れると回収された。LRTでパサイに到着すると、MRTへの乗り換え口を発見した。どうやら調べてみるとマニラには、PNR、LRT、MRTという3つの電車が走っているみたいだ。MRTに関しては次の機会に乗ってみて、何か特筆すべきことがあれば記事を更新しようと思う。マニラの電車(少なくともPNRとLRT)はジプニーなどと比べて直感的に乗り方がわかり、安いので是非観光などで利用してみてほしい。

LRTの自動改札機
駅は大混雑

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