台風3号が来た!安否報告と被害状況

生活
町の様子

 7月の下旬、フィリピンに台風3号が襲来した。日本でも少しニュースになっていたが、マニラ中心部はかなりの被害を受け死傷者も発生したようだ。私が住んでいる地域でも、ブロックによっては増水した水が道路や居住区に流れ込み浸水している場所が見られた。しかし現地の方々にとってはよくあることのようで皆さん特に気にすることもなく、生活を送っていた。逞しい!!

田んぼは湖へ

 私の住んでいる地域は、パンパンガ川の氾濫原に位置し毎年のように台風による洪水の被害を受ける。そのため、ここに住む人たちは洪水と共存する生活体系を築いてきた。例えば農家は、台風によって田んぼが湖のようになることを見越して雨季には稲作を行わない。その代わりに川や用水路を伝って田んぼにやってきた魚を取って生活している。魚を取るスタイルは人によって様々で早朝に舟を出して取っている人もいれば、家の近くに網を張って12時間経ったら引き上げるのを繰り返している人もいた。魚取りは稲作に比べると収入が悪いようで、雨季の生活は結構厳しいらしい。通りがかりの農家に釣った魚は自分で食べたりするのかと聞いてみたが、コメを買うお金が足りなくなるからほとんど自分たちで食べることはないと言っていた。

台風が来る前の田んぼ
台風後の田んぼ

道路は浸水!調査が…

 道路も一部浸水していた。浸水している手前は立ち往生している人で人だかりができていた。道路は深いところで30cmくらい浸水しておりジープなどの車高の高い車じゃないと通れなくなっていた。道端には、荷台をつなげたトラクターが止まっておりどうしても通りたいバイクやトライシクルを運搬するサービスを行なっていた。また中には無理やり突破する人達もおり、トライシクルのおじいちゃんはエンジンが動かなくなってみんなに押してもらっていた。調査地がこの道の先にあったためダメもとでドライバーにここ突破してくれないかと頼んでみたが断られた。またトラクターの運搬サービスを使っていこうとも提案してみたが、帰るときにやっているかわからないからと断られてしまった。そこから1週間くらい水が引かず、台風が来る直前にデータを取れていなかったため2週間くらい調査ができなかった。台風を舐めていた…。雨季は天気予報を確認しながら調査計画を立てなければならないなと反省した。

浸水した道とトラクターのサービス
強行突破したおじちゃん

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