今日も誕生日パーティ?!農村の意外な文化

生活
誕生日ケーキとブランデー

農村で生活を始めてから、文化の違いに驚くことは多いがその中でも印象的だったのは誕生日パーティーの多さである。大学から1人暮らしを始めたためか、誕生日パーティーとは長らくご無沙汰していたがこちらにきてからは週2回ペースで参加している。今回は、フィリピンの農村で唯一の娯楽とも言える誕生日パーティーについて紹介する。

パーティーの多さの秘訣は家族の多さ

こちらにきてから週2回ペースで誕生日会に出席しているわけだが、驚くことにそのほとんどはホストファミリーの親戚の誕生日パーティーである。そのため、毎回ほとんど同じ人に会う。試しにホストファミリーにいとこはどれくらいいるのかと聞くと、100人以上いるという答えだった。1つの家族でだいたい7人以上兄弟がいることになり、日本に比べてかなり家族構成が大きいことがわかる。兄弟の半分が出稼ぎなどで村を出たとしても、甥や姪の誕生日パーティーまで考えれば1週間に2回のペースで誕生日パーティがあるのも納得である。正直1週間に2回ペースはかなりめんどくさいが、村民にとってはタダ飯を食べれる&お喋りのために集まれる絶好の機会なのでみんな積極的に参加する。1回あたりの誕生日パーティーの予算を聞いてみるとだいたい10万円だと言っていた。普段の生活から見てもこれはかなり高額である。おそらく誕生日パーティーは、農村の暮らしでは欠かせない相互扶助の象徴として機能している。

誕生日パーティーの様子
誕生日パーティーの様子2

パーティーの基本は食事

パーティと言っても基本的には食事が振る舞われるだけの場合が多い。お金を持ってそうな家でのパーティーでは歌手や司会を雇っていたこともあったが、レアケースである。因みに司会を雇っているパーティーには2回参加したが、どちらも同じ人が司会をしていた。食事はバイキングスタイルになっているのが基本で、料理は主催の家の人が早朝から自分で作る。流れとしては、10時くらいからお客さんが集まりだしご飯を食べ、ひと段落したところでみんなでハッピーバースデーを歌い、それぞれのタイミングで解散していくといった感じだ。誕生日プレゼントを渡しているところはあまり見たことないが、1回年配の方の誕生日パーティーの時に子供や友人などがその人の着ている服に1000P札を安全ピンで留めているのは見たことがある。聞いてみるとフィリピンの伝統的な祝い方らしい。私も、住んでいる間に自分の誕生日パーティに人を呼べるくらいここの人達と仲良くなりたいものだが、自分で10万円かけて自分のパーティーを主催するのは少し寂しい気もする。

料理の材料
パーティの料理達
バイキングの風景

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